終戦記念日

79年目の終戦記念日は例年と同じく廣瀬神社で迎える。

終戦時の陸軍大臣阿南惟幾は竹田の人。廣瀬武夫とともに合祀される神社。

遺影に囲まれた拝殿で一筋の風が頬を撫ぜた瞬間、誰かに見つめられている気がしたのは気のせいか。

戦没者310万人のうち9割以上は戦争末期の昭和19年以降に犠牲となったとされており、来年は節目の年を迎える。

午後、おじろのばあちゃん95歳の話を聞く機会に恵まれる。

いつも明るく前向きなばあちゃんの声が嗚咽混じりになる瞬間も。

緒方町在住の佐田さん手作りの映像が、少し前の世代の現実を教えてくれる。

国が犯した戦争には、名も知らぬ一人ひとり、それぞれの家族の物語がある。

95歳の戦争体験者から我々の世代に託された平和への願いを受け止めた特別な一日。